北京散策~景山公園(素人SUREN皮具をうんだ街③)

天安門、かの有名な赤い城壁の向こう側は、現在は故宮博物館です。

その故宮の裏手、北方には約140mの小高い山があり、景山と呼ばれています。

この景山一帯も景山公園という観光地になっています。

 

景山は頂上まで登れるようになっていて、頂上には大きな盧舎那仏(大日如来)が祀られています。(”信仰の対象”ということで撮影禁止でした。)表向きは依然として共産主義の中国ですが、ひところ宗教を禁止し伝統的な儒教、仏教も弾圧し寺社を破壊した頃とは違い、経済の改革解放にともなって宗教もだいぶ解禁されてきているようです。

 

 

さて、この頂上から振り返って故宮方向を見てみると、かつての皇帝の居城であった紫禁城が一望のうちです。

この紫禁城がこの地に建設されたのは1000年以上も昔です。もちろん改修を重ねほぼ現在の形になったのは500年ほど前らしいですが。

日本にも1000年以上の古い建築物は現存しますが、これだけ広範囲の規模で立派な建築物群が現在まで受け継がれているのはすごいなと、正直感嘆しました。

 

 

また、この景山の頂上には「ここが北京城市の中心点である」という旨のプレートがあります。 景山から南北を仰ぎ見れば、遠くかすんでいにしえの城市の城門(鼓楼)址がはるかかなたまで並んで見えています。

改めて、旧北京城市の巨大さを思わされます。

城市をつくるとき、紫禁城の中ではなくこの景山に中心点をおいたのもなにか風水的ないみもあったのかもしれませんね。

 

近年、北京や上海などの大都市では近未来のような高層建築が覇を競うように乱立していますが、率直な思いとしてそういう大都市を見るよりも、1000年以上前につくられた大規模建築と旧都を見るほうが中華の凄さと偉大さを感じます。